5月26日、私にとって忘れられない日になった
絶賛放送中のクインダム2。推しグルであるLOONAが出ているので食い入るように毎週見ていますが、今回は本当に大変だった。感情がキャパオーバーする回だった。
第三次バトル「FANtastic」をテーマに、ファンのためのステージをすることになった6グループ。各グループ、ファンとコミュニケーションを取ったりアンケートを取ったり、ファンとともにステージを作り上げました。
そんな中LOONAが選んだのは「Butterfly」。私たちオビにとって最も大切な曲です。
「Butterfly」をリリースしたのは、3年前の2019年2月18日。12人完全体でデビューした半年後、デビューアルバムのリパケアルバムのタイトル曲になった曲です。
まずは原曲をご覧ください。
ね?すごいでしょ?
うちの子たち、すんごいんです。
美しい映像美、華やかで軽やかな衣装、なのにどこか喪失感のある表情、複雑なのにどの角度からも完璧なフォーメーション。儚く、眩しく、常に影のある世界観。どこかに存在しそうなのに、どこにも存在しない。これこそ Loonaverse の醍醐味なのです。
なぜこれがオビにとって大事な曲なのか。
正直オビで「Butterfly」を嫌いな人はいないと思います。
私は「Butterfly」がLOONA史上最も Loonaverse を表現している曲だと思います。この壮大で唯一無二の世界観こそLOONAの強みであり、多くのファンを獲得してきた最大の要因でもあります。
かくいう私もLOONAの世界観と上質な音楽に惚れてこの沼に突っ込んだ身ですし、もちろんメンバー一人一人のキャラクター性も素晴らしいですが、世界中のオビの多くが同じ理由ではないでしょうか。
そして「Butterfly」はLOONAにとってターニングポイントになった曲でもあります。そこには隠されたドラマがあり、LOONAにとって苦く切なくもあります。
「Butterfly」がリリースされた当時、オビからは大変評判が良くグループも軌道に乗り始めていた時でした。
音楽番組で1位を取ることはありませんでしたが、この曲自体を悪くを悪く言う人はいなかったと記憶しています。
「Butterfly」からファンになった、そんな人も多い曲です。
少しずつLOONAの未来が明るくなり始めた時、じわじわと雲がかかり始めます。
‘事務所の資金難‘
LOONAの所属するブロックベリークリエイティブ(通称ブロベリ)は、いわゆる中小事務所です。LOONAのデビュー時、LOONA以外の所属タレントはいませんでした。決して資金源に余裕があったとは言えません。
しかし、LOONAの生みの親であるチョンビョンギはLOONAに多額の資金を費やしデビュープロジェクトを実現させました。メンバーを一人一人デビューさせるという通常とは異なるデビュー方法をとったせいか、かなりの資金額になりその額10億円とも噂されています。
そのツケが回ってきたのか、徐々に事務所が経営悪化へと足を進めます。その時期が、ちょうど「Butterfly」活動後の頃です。
「Butterfly」活動後、すぐに次のアルバムを示唆するようなティーザーも出ていました。バラードアルバムのティーザーすら出していたので、「Butterfly」活動中には既に次のアルバムに向けて準備をしていたのだと思います。
残念ながら、これらは幻と化して封印されました。レコーディングまで済んでたのにね。
訴訟事件まで発達していたブロベリはLOONAの活動どころではなかったはずですし、ここからLOONAは1年カムバから断たれることになります。
事の発端であるビョンギはブロベリを退社、この「Butterfly」はビョンギが手がけたLOONA最後の曲になり次のアルバムからは別のプロデューサーが就くことになります。
そんないろいろあった時期の曲でもあるため、LOONAにとっても私たちオビにとってもある意味意味深い曲なのです。
当時を振り返り、「メンバーは辛かった・何かしたかったのに何もできなかった」と語っていますし、私たちオビもこのままLOONAが自然消滅してしまうのではと不安に駆られた1年だったのです。
1年後、無事カムバを果たしたLOONAですが、プロデューサーも変わったせいか今までの儚い‘今月の少女‘像から一変、巷で話題のガールズクラュッシュ方向へと舵を切り、今現在認知されているような力強いLOONAへと変貌していきます。
オビの中にはLOONAをここまで苦しめたチョンビョンギを毛嫌う人が多いと思いますが、私はそうではありません。
むしろビョンギがいたからここまでLOONAを好きになれたし、あの世界観を一から作り上げた彼自身には感謝と敬意の気持ちでいっぱいです。
Loonaverse はLOONAのものですが、同時にビョンギの個人資産だとも思っています。
ビョンギが作る彼独特のLoonaverseとビョンギ以外が作るLoonaverseは雲泥の差ですし、ビョンギが作るからこそあのLoonaverseが意味をなすものだと思っています。
やっぱり彼はセンスが抜群に良いんですよ。音楽に関しても、芸術に関しても。
彼特有の逸脱した価値観が、私にはものすごく価値あるものに感じます。それくらい心に刺さるし、ドンピシャで私の‘好き‘を突いてくるのは彼かミンヒジンぐらいです。
ビョンギ信者と言われればそうだと思います。
確かにビョンギがLOONAを活動難にしたのなら許されない事です。
でもビョンギがいなければここまでLOONAが大きくなることもなかったし、音楽番組で一位を取ることもなかったし、クインダムに出ることもなかった。LOONAを支えてきたのは紛れもないファンの存在です。
1人目の少女 ヒジンのデビューからもう6年が経ちます。この6年間でファンを獲得してきたのは、LOONA自身の努力と事務所のコンセプト作りであることは間違いない。
個人的に、K-POP業界において売れる売れないの境目を作るのは音楽だと思っています。音楽が良ければ当たればヒットするし、音楽がいまいちなら売れない。
なぜなら、多くの人がK-POPグループを好きになるきっかけは音楽だから。私も好きなグループはほとんど曲から入っていますし、今も音楽からそのグループを知るきっかけを作っています。
音楽はグループの顔です。名刺です。
「Butterfly」までのLOONAの曲はビョンギがプロデュースしてきましたが、多くが「Monotree」という音楽レーベルが制作しています。
Monotreeは本当に良い音楽を作るんですよね。Monotreeの作る音楽は繊細で上品ですし、Loonaverseの世界観を作るのに一役買った大きな存在です。
ビョンギとの繋がりが途絶えたと同時にLOONAとMonotreeが仕事をすることは無くなってしまいましたが、このクインダムをきっかけに思わぬ形でタッグを組むことになります。
それが一つ前のバトルで披露された「Tamina」です。
この曲はMonotreeが作詞作曲編曲を手掛けています。
作詞をしたMonotreeのGDLOはインスタでLOONAとの久々の再会に投稿をあげていました。
またどこかで…と思っていたら、まさかのクインダムを通じて繋がりができるとは。嬉しいニュースでした。
そもそもどのグループが歌うか決まる前に曲自体が出来上がっていたので、LOONAとMonotreeが復活した!とは言い難いですが、とはいえファンとしては嬉しい限りですね。これをきっかけにまたLOONAに楽曲提供してほしいものです。
「Butterfly」の話に戻りますが、この舞台は私にとって大きな意味あるものでした。
前途した通りLOONAへの思い入れもそうですが、私自身昨年エムネでクインダム2の制作が発表された時、絶っっっ対LOONAに出てほしいと思ったんです。
サバイバルに出るのはもちろん簡単なことではないことは分かっているけど、今までのクインダム・ロトゥキン・キングダムを見ているとエムネサバイバルに出ることでの世間認知の向上は周知の事実でしたし、とにかくLOONAには売れてほしい!!!とずっと思っているので、クインダム2に出て認知度を上げてほしかったんです。
(LOONAは本国人気が圧倒的に弱いですし・・・)
その時からずっと歌ってほしかったのが「Butterfly」です。
もうかれこれ半年以上でしょうか。ずっと願っていた舞台が、まさに夢が叶ったのです。
5月12日 予告で「Butterfly」がチラッと流れてから2週間、ずっと泣いてました。
予告見返す度泣いてたし、タミナ見ても「こんなにる〜なが大きくなったんだ(号泣)」でしたし、本編に備えてMV見たらまた号泣して。なに見ても泣いてました。
事前にこんなんで本番どうすんだって思ってたけど、本当にダメだった。
26日本編始まってから、冒頭から号泣・嗚咽でしたね。本当にLOONA推してから初めてこんな泣いたってくらいずっと泣いてたし、終わってからもしばらく涙が止まらなかった。震えが止まらなかった。
オビが作った映像見てイヴとキムリプが顔見合わせて泣きそうになるシーンから、もう、本当にやばかった。
なにより「Butterflyは私たちとファンにとって大事な曲」と言ってくれて本当に嬉しかった。
オビの気持ちを理解してくれていることにも感動だし、LOONAとオビの「Butterfly」に対する熱量があまりにも一致しすぎて胸が痛かったし、心からオビを思ってこの舞台を作ってくれたことが死ぬほど伝わってきて、私たちは幸せすぎるくらい幸せです。
アザだらけになるまで努力してくれて、ファンが原曲が好きだからと原曲イメージを崩さないようにしてくれて、大事な曲だから別グループにカバーしてほしくなかったとこのステージまで温めてきてくれて、ここまでオビを思ってくれて。
そんなファン想いの優しいグループだからずっと好きだし、ずっと応援したい。そう改めて思わせてくれたステージでした。
舞台終わりのメンバーの涙が全てを物語っているよね。今までの思いがこの舞台には詰まっていたよ。
LOONAがButterfly活動期を思い出したように、私も当時の記憶が一気にブワッと蘇ってきました。
ダンプラ動画いっぱい出したね。KconLAでLOONAが出てきた時の歓声がすごすぎてLOONAコンって言われてたね。カバーダンスたくさんしたね。チェリボムがびっくりするくらいバズったね。そしたらイスマンに見たかったね。
今ではあの空白期も含めて、全てが思い出です。
ここまでよく頑張ったね。誰がなんと言おうと、あなたたちがナンバーワンだよ。
このブログではじめてLOONAのことを書いた時にこんなことを書きましたが、今でもこの想いは変わっていません。
私がる〜なに惹かれる理由は、まさにこれなんですよ。チャレンジングなことへ果敢に取り組むグループだからこそ、私たちファンに見たこともない景色を見せてくれるのではないかと感じますし、だからこそ我が道を突き進む彼女たちの成長録をいつまでも見ていたいと思うのです。
それに、る〜なには売れたいという意思がそれほど感じないところにも惹かれます。「万人ウケをしなくてもいいから自分たちのやり方で進む」という意思が感じられるんですよね。分かる人にだけ分かってもらえればいいというその自信に、他にはない魅力を感じたのです。
それに、あれだけ各々個性的なのに敢えてデビュー曲で全員同じ衣装にしている点に、ブロベリの強い意志を感じました。だってデビュー曲でしょ?初めましての人もたくさん見るわけじゃん?だったら、衣装をバラバラにしたほうがメンバーを覚えてもらいやすいんじゃないか?って思うかもしれませんが、あえてそのスタイルを取らないところに製作陣の彼女たちへの愛情というか、自信というか、売れる売れないにこだわらない姿勢を感じたのです。
今回のステージは、出演者からも評価が良いものではありませんでした。
当たり前です
このステージの良さはオビにしか分からないしオビにしか分からなくて良いんです
これこそLOONAなんだから。大衆ウケじゃないLOONAが好きなんだから。いいんです。
イヴ様が「この曲はファンのための曲だからこれでいいんじゃ!(超意訳)(語弊)」って言ってましたが、よく言ったイヴ!!!!その通りです!!!!!
LOONAが作ったんだから、LOONAらしくないとかインパクトが足りないとか、そんなことうるせー!!!これが正解なんだよ!!(多方面にごめんなさい)と思ってたので、イヴ様がそう断言してくれてスッキリしたし、またLOONAへの好きが増してしまいましたね。あらやだ。
3年間、本当に長かった
でも待っててよかった。
2022年5月26日、Loonaverseの亡霊がほんの少しだけ救われた日。
おわり